10月は健康保険組合連合会等が定める「健康強調月間~生活習慣病予防普及月間~」です。
健康強調月間は、1966年にスタートし、国民の健康意識の向上を目的として生活習慣病予防に重点を置いた活動を
半世紀以上にわたり展開しているものです。人生100年時代を迎えようとする我が国において、”健康”という財産形成の
重要性が改めて認識されるなか、国民全体のヘルスリテラシーを底上げし、健康寿命の延伸につなげることを目指します。
厚生労働省の健康日本21第3次目標(2024年度~)において、新たに女性の健康について明記され、骨粗しょう症
検診受診率の向上も新たに設定されました。女性の社会進出や高齢者の就労拡大などを通じ社会の多様化がさらに進む
一方で、若年層の栄養不良によるやせ、筋力低下、女性特有の疾患による生産性の低下や離職など、新たな健康課題への
対応が求められています。
また、企業等においても、テレワークやデジタルトランスフォーメーションの加速によりワークライフバランスの実現や
生産性の向上等のメリットが期待されてる一方、通勤時間短縮による身体活動量の減少や生活リズムの乱れによるメタボ
リックシンドロームリスクの増加や生活習慣病の悪化に加えて、高齢者世代におけるロコモティブシンドロームの進行など、
多様化する社会において、集団や個人の特性をより重視しつつ最適な支援・アプローチが求められています。
60回目を迎える本年度は、健保連と健保組合が一丸となって予防・健康づくりのさらなる取り組みへの事業を推進して
いくことで、加速する多様な労働環境とそれに伴う健康リスクの解消に向けた事業形成を図るとともに、国民全体の
ヘルスリテラシーの向上に寄与することを目指します。
(健保連HP引用)